Design Festa vol.31 2010.5.15-16

座長のいる情景

魔女のいる情景

ヴァンパイアのいる情景

マトリックスの情景

堕天使のいる情景

★コラボレーションアーティスト



座長のいる情景

情景座そこは、情景座の座長の楽屋



壁にはおびただしい数の鍵が掛かり、異空間から伸びた腕達が鍵を求める。




情景座は 現実の世界と異空間をつなぐ劇場。



空間の中の異空間、現実の中の幻想
いつどこに現れるか
誰も知らない。


【座長の一言】
まさに情景座のある情景。パフォーマンスのオープニングを飾る柱にする予定で、リハーサルを繰り返しました。
狭い楽屋に凝縮した世界、広がりを現す事に苦心しました。
お馴染み、情景座の扉を駆使しての構成。
そこに下がる沢山の鍵達は コラボしてくださった鍵っ子さんの作品達。まさにJO-KEY-THE の鍵です。
その鍵が毎回情景への扉を開いてくれます。

魔女のいる情景
 
少しだけ欠けたオレンジ色の月。



黒いマント。すすけたホウキ。
小さな鳥かごに小鳥が一羽(元はどこぞの王子?)



大きな鍋が一つ。
材料はヤモリイモリヘビトカゲ……



そして、彼女が作るのは「毒リンゴ」


【座長の一言】
無邪気な魔女の無慈悲な毎日。魔女が無邪気であればある程、情景の中に彼女は実在し続けると思いました。
沢山の方々にカメラを向けられ……そう……彼女は実在していました。情景座の扉 開きっぱなしでした。(笑)
幻想が実在する、、情景座のコンセプトの一つです。情景座を結成して良かったと 心から感じた情景でした。


ヴァンパイアのいる情景
 
赤い髪のヴァンパイアは 自ら自分を幽閉する。



永遠の命は生命ではない事を知っているから

重い鎖で自分の想いを幽閉する




錠を外して帰りたいのは 彼女の遠い過去の思い出



過去も未来も遠すぎて、
彼女の心は扉の錠より重たく閉ざされて…再び自らを幽閉する


【座長の一言】
ヴァンパイアの悲しみがあるとしたら、、それは「孤独」なのではないかと。
逃げられない孤独なのなら、自分なら逃げられない様に自分を鎖でつなぐと思う。
そうしたら逃げられない事に対して 納得が出来るから。
でも、納得してみた所で 溢れる想いは……やはり溢れて来ると思う。
パフォーマンス半ばで その想いを踊った時、涙するお客様がいらして……
ヴァンパイアには開ける事が叶わなかった扉越しに、、
しかし情景座の扉が開きました。


マトリックスの情景



近未来、機械オイルの匂い、サイバーテロ、



犯罪、逃亡……



そして……人間。


【座長の一言】
大好きな映画「マトリックス」の世界を情景座ダンスパフォーマンスに。
未来の人間は 人間よりマシーンに近づく、感情の排除。
しかし犯罪の匂い、人間臭さ。
実際にも レザーコートで激しく踊り汗だく人間らしいパフォーマンスになってしまった。。
スポットライトをふんだんに動かし 一風変わったパフォーマンスになりました。


堕天使のいる情景

地上に堕ちた天使は怒りをぶつけ、反抗する
何に対して?見えないモノに対して。



奪われた自由に対して。悲しみ、後悔、怒り。
自由は見えるモノではなく羽ばたくモノだから




再び空に帰りたいと……
再び自由に空を舞いたいと……
天に帰りたいと……



残されたモノは 折れた羽根、傷だらけの身体、、
そして天への扉の「鍵」


【座長の一言】
見えないモノに対する想いは畏怖を含んだ無限な感覚と思います。
人には表現仕切れない 手が届かない碧い空に似て美しくもあります。
空に居る天使にならば 情景に描けるかと思いました。
天使の羽根作りには苦労しましたが、特殊メイクアップアーティストPIERROTさんのご協力を得て、
本当に沢山の人に見ていただけました。





コラボレーションアーティスト


鍵っ子 …それぞれの情景の扉を開く鍵の制作





PIERROT …「堕天使のいる情景」特殊メイク



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